今現在に集中する。一秒前でも一秒後でもない、今という瞬間、瞑想などによって自己の内面を静かに観察し、「今」に集中すること、今現在に意識を集中していくことで、客観的な時間ではなく、この心が受け取る現象のあり方が見えてくる。
現在過去未来という時間が語られる時、客観的な仮観の世界から解釈が起こっている。しかしながら厳密に捉えた場合、一瞬ー瞬は過去となりそうした時間の解釈はこの内側でしか起こっていない。
幅を持った意識の集中ではなく今に集中するという場合、第三者から見て確認できない領域で、現象をどう認知しているかということや、この心は受け取る働きのみであるという部分が見えてくる。
一般的に「今に集中する」、「現在に集中する」といった場合、あくまで今現在の自分の意志や行為、行動に集中すればいいのだということが想起される、今に集中する、今現在に集中するということは、そうしたことではない。今という瞬間への集中であり、瞬間を流し傍観するというものが最も適切である。
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